夕暮れ症候群

 10月に入り、朝晩冷え込むようになってきました。
 寒暖の差が激しく、着ていく服に毎朝悩むこの時期ですが、夏が苦手な私に取って、秋は好きな季節です。特に、茜色に染まった夕焼け空は、心に染み入ります。
 同時に、日が暮れる時間も早くなるこの季節、デイサービスでは、薄暗くなると「もう帰らないと…」と、そわそわされる利用者がいらっしゃいます。夕方になると、帰宅願望が強くなり、落ち着かなくなるこのような症状は「夕暮れ症候群」と呼ばれ、認知症の方に多くみられます。

 Fさん(女性)もその一人でした。おやつの時間まではにこやかに談笑していますが、窓に夕日が差し込む頃になると、席を立つ回数が増えてきます。「じーさん(ご主人)が家で待っているから、もう帰らないと…」(ご主人はすでに他界されていましたが、Fさんの心の世界にはご主人が時々戻っていらっしゃいます)
 Fさんが少しでも安心するように、日が短い時期は、送迎の順番を早めにして、ご自宅にお送りしました。

 現在の70代以上の女性は、主婦業に専念されていた方が多くいらっしゃいます。夕方は、主婦に取って忙しい時間帯、「夕食の準備」「洗濯物の取り込み」等々…
 Fさんも主婦業に専念され、ご主人と二人のお子さんの食事の支度など家事を担ってきました。生活のサイクルが身体に染みついて、そのため、夕方になると、そわそわした気持ちになるのかもしれませんね。
 あるグループホームでは、夕方になると不穏になり、問題行動を起こす女性に、夕食作りを手伝ってもらうようにしたところ、落ち着いて、表情も和らいだそうです。

 最近は、高齢になっても、仕事を持つ女性が増えてきました。働く主婦が忙しい時間は、出勤前の朝の時間…以前、定年まで公務員として勤め上げ、その後認知症を発症された女性の娘様より相談を受けたことがあります。その方は、朝の8時前になると、きちんと着替えをして、自宅を出て行こうとされるとのこと。
 今後は、「朝焼け(?)症候群」という言葉ができるかもしれませんね。

S ・ Y
介護相談員、ケアマネジャー、介護福祉士。 皆様のお気持ちが少しでも軽くなる、そんなお手伝いができればと思っています。

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