東京都、非医療系ケアマネに「在宅医療サポート介護支援専門員研修」

東京都では医療系資格を持たないケアマネ対象に、平成21〜23年度の3年間で「在宅医療サポート介護支援専門員研修」を実施する。委託先は、東京都介護支援専門員研究協議会(CMAT)。
同研修は、医師・看護師・薬剤師等との連携に必要な医療知識を得て、医療サービスを含めた適切なケアマネジメントの充実を図り、利用者の自立支援に資することを目的として、今年度から東京都が独自に始める新事業だ。

対象となるのは、医療系資格(※)をもたない、居宅介護支援事業所に常勤専従するケアマネジャー
受講はCMATに直接ではなく、各区市町村を通じて申し込み、推薦を受けた人の中から東京都が決定する。実務経験3年以上、常勤ケアマネが3人以上いる事業所が優先、1事業所につきなど1名までなど今年度は諸条件があったものの、平成21年度分については10月に受講生400名がすでに決定した。研修の費用は東京都が負担するため無料。

研修は11月29日〜3月8日までの間で9日間、47時間に及ぶ。
担当講師は医師、歯科医師、看護師、薬剤師、MSW医療ケアマネ、自治体職員など。グリーフケアの講義には、上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン氏が登壇する。
介護に必要な医療(補助)行為、薬やリハビリへの理解といった基礎的講義のほかにも、

医療保険介護保険の双方にまたがる、訪問看護の役割
・生活機能維持改善からの地域リハビリ利用、脳卒中連携パス等の効果
介護療養施設の廃止、介護支援専門員の基礎資格の動向
認知症やがんなど病態別のアセスメントケアプラン作成(演習形式)
・終末期のプラン、家族やサービス事業者との連携手法
・回復期病院から在宅に戻る際の退院時カンファレンス(ロールプレイ含む)

といった、より深いスキル習得のカリキュラムが用意されている。

全課目を修了した者は「在宅医療サポート介護支援専門員研修修了証書」が交付され、これをもとに都内の区市町村・地区医師会・歯科医師会・薬剤師会・看護協会等との情報共有が始まる見込みだ。

医療系資格の範囲
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師准看護師理学療法士作業療法士あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、栄養士管理栄養士)、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、視能訓練士、柔道整復師。

■問い合わせ先
NPO法人東京都介護支援専門員研究協議会
http://cmat.jp/
東京都福祉保健局・高齢社会対策部
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/joho/soshiki/kourei/kaigo/index.html

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