運動マヒはなくとも、それまでできていた簡単な日常動作などができなくなってしまう障害のこと。片マヒの患者の一部に見られ、行うことを理解しているのにも関わらず、それまでのように行動することができなくなってしまう状態をさす。 自発的に問題なく行動することはできても、いざ指示されると、違った行動をとるため、意味不明で認知症と判断されがちだが、まったく異なる。 着衣失行……衣服を着る、脱ぐといった動作がうまくできない。 観念運動失行……ペンやハサミ、包丁などがうまく使えない。「何をどうするべきだ」という思いや記憶にのっとった道具の使い方がわからなくなるため、不思議な使い方をしてしまったりする。 構成失行……パズル、本の整理、マッチや指で三角などの図形を表すことができない。物事を順序正しく整理・理解する―が失われてしまった状態。