介護を社会全体で支える制度
介護保険制度は、介護を必要とする人を社会全体で支えることを目的に、2000年4月1日にスタートしました。医療保険や年金保険とならぶ、公的な社会保険制度です。
介護保険は、制度の改正や介護サービスにかかる費用を決める報酬の改定が定期的に実施され、その都度、介護保険料の見直しや新たなサービスが導入されてきました。
介護保険給付の財源
介護保険の財源は、被保険者が納める保険料と、国・都道府県・市区町村からの公費(税金)とで賄います。
介護保険サービスを利用する場合、原則、サービス費の1~3割を介護サービス事業者に支払い、残りは保険から給付されます。また、介護保険施設へ入所・入院する場合は、サービス費のほかに食費と居住費を負担する必要があります。
40歳以上の国民が毎月支払う介護保険料は、市区町村によって異なります。65歳以上の第1号被保険者が支払う保険料は、高齢者の増加や介護保険利用者の増加により改正のたびに上昇し、2021年4月からは、全国平均で6,014円となりました。