基本チェックリストを受けてみよう
介護保険を運営する市区町村の多くは、介護が必要になりそうな高齢者を早期に発見し、進行を防ぐため、「基本チェックリスト」を実施しています。
「基本チェックリスト」は、厚生労働省が作成したもので、運動、口腔、栄養、物忘れ、うつ症状、閉じこもりなど25項目について「はい」「いいえ」で記入し、介護の原因となりやすい生活機能の低下の危険性がないかどうかを判定します。
判定の結果、生活機能の低下がみられ、要支援・要介護状態となるおそれのある人には介護予防事業への参加を、生活機能の低下がない元気な高齢者には、現在の状態を維持することを目的に、健康教室や講演会への参加を促しています。
「基本チェックリスト」は、市区町村によって、65歳以上の高齢者すべてに配布されるケース、判定を希望する高齢者が高齢者担当課や地域包括支援センターの窓口に申し出るケースがあります。
【基本チェックリストの主な質問】
- バスや電車で、ひとりで外出していますか
- 日用品の買い物をしていますか
- 預貯金の出し入れをしていますか
- 15分くらい続けて歩いていますか
- この1年間に転んだことはありますか
- 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
- お茶や汁物などでむせることがありますか
- 今日が何月何日かわからない時がありますか
- ここ2週間、毎日の生活に充実感がない
介護予防事業や健康教室に参加しよう
生活機能の低下がみられる高齢者が参加する介護予防事業、元気な高齢者(一般高齢者)が参加する健康教室などの内容は、実施する市区町村によってさまざまです。ここでは、代表的なものを紹介します。
【介護予防事業】
通所型介護予防事業(公民館や体育館などで実施。送迎付きの場合もあります)
訪問型介護予防事業(介護予防が必要な高齢者宅を訪問)
【一般高齢者対象の健康教室】
- 体力維持や腰痛・膝痛改善のための体操教室やウォーキング、頭と体を活性化するトレーニング教室
- 栄養教室での講義や調理実習、栄養相談
- 生活習慣病予防や転倒予防などについての講演会や教室