高齢者が安全に楽しく口から食事を食べるために必要なノウハウをまとめた、介護スタッフのためのハンディサイズの入門書、『介護スタッフのための安心!「食」のケア口腔・嚥下・栄養』が、秀和システムから発行された。
生涯、自分の口から美味しい食事を食べたいという望みは誰もが持っている。しかし、実際には、噛む・飲み込む力の衰えや障害、疾患などにより困難になるケースが多くある。
同書は、歯科衛生士・管理栄養士・理学療法士ら専門職が協働する地域食支援グループを著者として、栄養と食事の基礎知識、口腔の機能、噛む力や飲む力が低下した人の介助方法や口の体操、認知度の低下した人への介助、調理の工夫、口を清潔に保つための口腔ケア、安全に食べるための姿勢など、介護の現場で得た知識、実践的なノウハウを解説している。
著者の地域食支援グループ、「ハッピーリーブス」によれば、口には4つの働きがあるという。「食べること」「話すこと」「呼吸」、そして「表情(笑顔)」だ。
介護スタッフ向けに書かれた本ではあるが、“いかにも”といった専門用語ではなく、分かりやすい言葉で書かれているので、介護する家族にもおすすめしたい一冊だ。
■書名:『介護スタッフのための安心!「食」のケア口腔・嚥下・栄養』
■目次:
1 高齢者の身体変化と特徴
2 栄養と食事の基礎知識
3 食べるための口の機能の基礎知識
4 噛む・飲み込む力が低下した人の食事で起こる問題と対応
5 認知力の低下による問題と対応
6 食事が困難な場合の調理工夫
7 食べるための口を整える口腔ケア
8 安全に食べるための姿勢とリハビリ
9食のケアに関するQ&A
■著者:地域食支援グループ ハッピーリーブス
■定価:1,890円(税込)
■仕様: B6変/298ページ
■発行:秀和システム
◎秀和システム
http://www.shuwasystem.co.jp/index.html