介護が必要になる原因とは?

介護が必要な状態になると、思うように生活できなくなり、お金も余計にかかるようになります。できることなら、生涯、元気で自立した生活を送りたいものですね。

それでは、要介護状態にならないようにするためには、どうすればよいのでしょうか。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(令和元年)によると、介護が必要となった主な原因の1位は「認知症」(17.6%)、2位は「脳血管疾患(脳卒中)」(16.1%)、3位は「高齢による衰弱」(12.8%)でした。
つまり、これらを予防することができれば、要介護状態になるリスクをある程度下げることができると言えそうです。

「認知症」を予防する

認知症には、「アルツハイマー型」「脳血管型」「レビー小体型」「前頭側頭型」のように、いくつか種類があります。
しかし、脳卒中などが原因である「脳血管型」を除き、認知症が起こる原因はまだよくわかっていません。

ただ、認知症のなかで最も多い「アルツハイマー型」は、生活習慣の是正によって、ある程度予防できると考えられています。特に運動が有効であることは、さまざまな研究から明らかになっています。反対に、運動不足や高血糖がリスクになることがわかっており、健康的な食事と運動が、予防に有効であると考えられます。

「脳血管疾患(脳卒中)」を予防する

脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」や「くも膜下出血」の3つに大きく分けられます。これらの主な原因は、動脈硬化や高血圧です。

動脈硬化とは、血管内にコレステロールがたまり、血管が細くなっていくこと。高血圧・脂質異常症(高脂血症)・喫煙が危険因子であることがわかっています。

高血圧とは、血圧が140/90mmHg以上の状態のこと。放っておきがちですが、心臓や脳、血管系の重大な病気につながりやすいため、きちんと管理することが大切です。
高血圧は遺伝が関わることもありますが、食塩・アルコール・肥満・運動不足の是正によって、リスクを減らすことができるといわれています。またすでに高血圧がある人は、医師の指示に従って治療を行いましょう。

「高齢による衰弱」を予防する

高齢期を元気に過ごすためには、足腰を丈夫にしておくことが大切。そのためには、やはり日頃の運動習慣が肝心になってきます。
高齢になり、骨や筋肉が衰えてくると、軽い転倒でも骨折しやすくなります。骨折がきっかけで寝たきりに・・・というのはよく聞く話。若いうちから運動習慣を身につけ、骨や筋肉を鍛え、維持するよう心がけましょう。

食事に気をつける

要介護になるのを防ぐには、運動のほかに、食事も重要となります。健康上の問題がない人は、炭水化物や脂質の摂取を過度に制限する必要はありません。野菜・魚・肉をバランスよくとり、栄養が偏らないようにしましょう。
野菜から食べはじめると、血糖の上昇が穏やかになることがわかっており、高血糖の予防に効果的です。また、塩分は高血圧の原因となるため、出汁をきかせたりして味付けに工夫すると、塩分量を減らすことができます。
水分は、1日1.5~2リットルを目安にとるようにしましょう。

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