大阪府と大阪市は、1月21日、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)としては全国初となる、医療・介護スタッフが考えた在宅療養・介護・リハビリを体験できるモデルルームを開設したと発表した。
UR都市機構が無償で提供した住戸を、団地に隣接して病院を運営する社会医療法人大道会の医療・介護・福祉の専門スタッフがボランティアで監修し、モデルルームとした。
モデルルームでは、福祉用具を活用しながらそれまでの生活を継続するための工夫が、要介護度ごとに提案されている。たとえば要介護1、2の人向けの部屋では、工事をせず、手すりを随所に設置。またベッドは介護用ではなく、もとのベッドを使用し、起き上がりを助けるための福祉用具の活用を提案している。要介護3~5の人向けの部屋では、夜間の介護がしやすいよう介護者と寝室を同じにし、来客時にはベッドを隠す工夫を紹介している。
(報道発表資料より)
場所は、大阪市城東区にある森之宮第2団地。
森之宮地域には、昭和40年代に完成した森之宮団地(管理戸数933戸)と、昭和50年代に完成した森之宮第2団地(管理戸数1,659戸)があり、人口減少と超高齢化、集合住宅特有の社会的関係性の希薄化、高齢者のみ世帯の孤立化などが課題となっている。
府と市は、森之宮地域をモデル地域として「スマートエイジング・シティ」戦略を掲げ、社会医療法人大道会森之宮病院、UR都市機構西日本支社、大阪市城東区の三者が協定を締結。昨年12月にはUR都市機構が、森之宮団地と森之宮第2団地において「地域医療福祉拠点の形成」に向けた取組みに着手することを発表した。今回のモデルルームが開設は、その取組みの1つだ。
利用・見学を希望する場合は、事前に問い合わせが必要。問合せ先は、UR都市機構西日本支社ストック事業推進部 ウェルフェア推進チーム。電話番号06-6969-9558。
◎大阪市 報道発表
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=22971