2025年に必要とされる病院ベッド数は、現在の134.7万床よりもおよそ16万~20万床少ない、115万~119万床であるとする推計結果が、6月15日に行われた政府の専門調査会で示された。
何もせず高齢化を織り込むと、2025年に必要となるベッド数は152万床程度まで増えると推測されるが、ベッドの機能分化と、介護施設や高齢者住宅を含む地域への移行を進めることで、ベッド数を抑える。
機能分化により大幅に増えるのが、リハビリなどを行う回復期のベッドだ。現在は11.0万床にとどまるが、2025年には3倍の37.5万床程度まで増やし、地域へ早く戻れるようにする。
反対に、慢性期のベッドは今より7万~11万床ほど減らし、24.2万~28.5万床程度とする。
ベッド数の削減により、手厚い医療が必要ない29.7万~33.7万人は地域へ戻され、介護施設や高齢者住宅を含む在宅で支えることとなる。
ただし必要とされるベッド数は地域によって異なり、東京や大阪といった大都市圏や沖縄では、2025年にかけてベッド数は不足すると予想されている。
◎首相官邸 第5回 医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/shakaihoshoukaikaku/chousakai_dai5/siryou.html