「なぜ自分がこんな目にあうのか」「家族に迷惑をかけるなら早く逝きたい」という苦しみ(スピリチュアルペイン)をケアし、在宅での穏やかな看取りを支援できる人材を育成する新団体、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会が、4月21日設立された。
現在約8割にのぼる病院での看取りを在宅や高齢者施設に移行していくためには、人生の最終段階に対応できる人材の育成が不可欠として、医療・介護に関わるすべての職種の人を対象に「認定エンドオブライフ・ケア援助士」養成講座を開講する。
理事は、小澤竹俊氏(めぐみ在宅クリニック院長)、小野沢滋氏(北里大学 トータルサポートセンター長)、長尾和宏氏(長尾クリニック院長)。
緩和ケアに長年従事してきた小澤氏は、「日に日に弱っていく人に対して、具体的な対人援助の関わり方の基本を学ぶ」ための研修を2014年に実施。この研修を看取り体制が十分でない地域にも広めるため、協会を設立し、全国展開することとなった。
同協会は5月21日に記者会見を実施。6月28日には、東京・日比谷で設立記念シンポジウムを開催する予定だ。
◎一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会
http://endoflifecare.or.jp/