<確定診断までに平均15ヵ月>認知症早期診断の実現と負担増のジレンマ――日本イーライリリー

日本イーライリリーは、9月17日、「認知症の診断と治療に関するアンケート」の結果を発表した。

このアンケートは、公益社団法人 認知症の人と家族の会の協力のもと、認知症患者の家族である会員465名を対象として、認知症の診断・治療の現状と課題を明らかにすることを目的に、2013年9月に行われたもの。

【主な調査結果と考察】
変化に気づいてから認知症と確定診断を受けるまでの期間は平均15ヵ月
認知症を疑うきっかけとなる変化に気づいてから最初に医療機関を受診するまでにかかった期間は平均9.5ヵ月、さらに最初に医療機関を受診してから確定診断までにかかった期間は平均6.0ヵ月であった。

確定診断が遅れることによる負担は「適切な治療がなされなかった」が36.7%
認知症本人にとって、認知症と確定診断された時期はどう思うか?」という質問に対し、32.9%が「遅すぎた」と回答した。
最初の受診から確定診断まで6ヵ月以上かかった人では、「確定診断までに時間がかかったことによる患者や家族の負担」について、「適切な治療がなされなかった」が36.7%、「診断がなかなかされないことで、長い間不安だった」29.5%といった、精神的負担を感じている人が多くみられた。

早期診断実現時の課題「治療以外の介護や経済的支援などサポート体制が整っていない」が35.9%
確定診断の時期が「遅すぎた」と回答した人に「早期診断を望む理由」を尋ねたところ、83.0%が「早く治療が始められるから」と回答した。
その反面、早期診断が実現した場合の課題として多かった回答は、「長い間、精神的負担を抱えなければならない」38.1%、「治療以外の介護や経済的支援などサポート体制が整っていない」35.9%であった。
早期診断が実現した場合でも、診断後に安心して生活できる環境整備が不可欠であるといえる。

認知症の人と家族の会の代表理事である髙見国生氏は、今回の調査結果を受けて、「認知症の人の症状や時期に合わせて、その時に適切な医療介護と、家族への支えがあるべきであり、早期診断、早期対応をはじめとするオレンジプラン認知症施策推進5か年計画)の精神が生かされて、安心して受診でき、早く診断され不安のない人生が遅れるように、対応が進むことを願う」とコメントした。

◎日本イーライリリー
https://www.lilly.co.jp/

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