終末医療の環境など「死の質」、日本は40ヵ国中23位

QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)」という言葉はもはや一般的に耳にするようになったが、「死の質(クオリティ・オブ・デス)」という表現を耳にしたことはあるだろうか。

イギリスの出版社エコノミスト社の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、このほど、40カ国の死の質のランキングを発表した。日本は、23位だった。

死の質は、終末期医療を取り巻く環境、終末期医療の利用状況、終末期医療にかかる費用、終末期医療の質という4つのカテゴリーに関する指標を独自に作成し、評価したもの。具体的には、疼痛治療の実施状況や医療用麻薬に関するスキル、終末期ケアに対する社会的な認知度、対GDPの医療費など、24つの指標を設けた。

今回比較を行ったのは、OECD加盟の30カ国に、中国、ブラジル、インド、マレーシアなど10カ国を加えた40カ国。

1位は、疼痛治療の実施状況や医師と患者の関係性など、終末期医療の質に関して非常に高い評価を得たイギリスだった。一方、日本も含め、香港(20位)、韓国(32位)、マレーシア(33位)。中国(37位)、インド(40位)と、アジア諸国は下位にランキングされた。

EIUは、医療システムが整っている国であっても、死の質は低く、緩和ケアを必要としている患者のうち、実際に受けられているのは8%にも満たないと報告している。

また、終末期医療の質を左右するポイントとして、疼痛のための医療用麻薬に関する医師や看護師の知識やトレーニングが不足していること、終末期医療緩和ケアの問題には文化的なタブー、死に対する認識も大きくかかわることなどが指摘された。

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