<次期改正がよくわかる!>『もっと変わる!介護保険』(小竹雅子著)発行

ケアマネジメントオンラインに、いつも社会保障審議会のレポートを寄稿している小竹雅子氏(市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰)による『もっと変わる!介護保険』が、8月、岩波書店から刊行された。

介護の社会化」を掲げて2000年4月にスタートした介護保険制度は、増えつづける高齢者人口に比例して高まる介護ニーズと、家族による介護負担の軽減というニーズに対応するものだった。2012年度現在、40歳以上の約7000万人が介護保険料を払い、サービスが必要という認定を約557万人が受けている。また、認定されて実際にサービスを利用しているのは約456万人で、スタート時の2倍に増えている。

しかし、制度の広がりとともに「介護の社会化」はまた、「介護問題の社会化」であることも明らかになってきた。介護保険があってもなお、年間約15万人以上の人が「介護離職」をし、介護疲れなどによる「高齢者虐待」は年間約2万件。さらに認知症の人の「行方不明」、介護心中や介護殺人などの悲劇もひんぱんに報道されている。

本書では、10余年の介護保険のあゆみと、平成27年度の介護保険改定の見直しポイントをわかりやすく解説している。特に見直しポイントでは、2014年6月に通常国会で成立した「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」(「医療介護総合確保推進法」、「地域医療介護確保法」とも略される)を詳細に解説している。

63ページほどのブックレットで価格も安価なので、ぜひ手に入れ、常に携帯し、何度も読み返すことで時期改正の理解を深めてほしい。

【目次】
I 介護保険のこれまで
II 介護保険のいま
III 介護を必要とする人たち
IV 介護する人たち
V 介護現場で働く人たち
VI 二〇一五年の介護保険
 一.所得が低い人の第一号介護保険料の負担を軽減する
 二.「一定以上の所得がある人」の利用料を二割に引き上げる
 三.施設サービスの居住費・食費の補足給付を厳しくする
 四.市区町村に「地域ケア会議」を開くことを努力義務とし、個別ケアプランをチェックする
 五.自立の人だけでなく、要支援の人も介護予防事業の対象にする
 六.要支援のホームヘルプ・サービスとデイサービスをサービスからはずして、市区町村の総合事業に移す
 七.小規模なデイサービスは,在宅サービスから地域密着型サービスに移す
 八.特別養護老人ホームの利用を、要介護3以上の人に制限する
 九.サービス付き高齢者向け住宅で地域密着型サービスと地域支援事業が利用できるように、「住所地特例」の対象にする
 一〇.ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所を、都道府県の指定から、市区町村の指定に移す
VII 介護保険の課題

■書名:もっと変わる!介護保険
■著者:小竹雅子
■発行:岩波書店
■体裁:A6判・並製・64ページ
■定価:520円+税

◎岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/index.html

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