もはや国民病といってもいい高血圧症。特に加齢とともに血圧は上昇する傾向にあり、脳卒中や狭心症など、重篤な病のトリガーとなる。その予防のためなのか、高齢者に対する降圧剤処方は、金額的に医療費を圧迫する要因のひとつともなっている。
長年、高血圧患者の治療にあたってきた坂東正章医師は、単に診断して薬を処方するだけでなく、患者一人ひとりの生活習慣にまで深く関わり、多くの成果を上げてきた。本書『血圧は下げられる、降圧剤は止められる』はその集大成とも言える一冊で、そこにはあるべきチームケアの姿も示されている。
生活習慣を調整したことで減薬したり薬を止められた人が続出、坂東医師の病院、坂東ハートクリニックには遠く県外からも高血圧患者が集まるようになったという。血圧を下げる5つの生活習慣とは?血圧の下げ方や薬を中止できた人たちの診療の経過をわかりやすく解説する。
第1章 血圧は下げられる、降圧剤は減らせる、止められる(薬だけでの高血圧治療にNO!/高血圧は「全身病」/間違いだらけの血圧測定)
第2章 血圧を下げる生活習慣(管理栄養士・藤原育代)(“つもり減塩”になっていませんか?/血圧が下がるだけでなく、減量の効果も!)
第3章 高血圧診療の実際(当院で行う食事相談はなぜ効果的なのか?/高血圧とその合併症のさまざまな診療方法/坂東ハートクリニックの降圧剤の減量・中止の基準)
■書名:『血圧は下げられる、降圧剤は止められる』
■著者:坂東正章
■発行:ワニブックス
■体裁:新書版・191頁
■定価:840円(税込)
◎ワニブックス
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