「OECDヘルスデータ2013」がこのほど公表された。
国内総生産(GDP)に占める医療費の割合は、日本(2010年)は、9.6%。OECD平均の9.3%を若干上回った。
■日本の一人当たり医療費は、OECD平均以下
一方、一人当たりの医療費は、日本は3,213ドルで、OECD平均の3,339ドルを下回った。
一人当たりの医療費は、日本では2000年から2009年の間に2.9%増えている。しかし、OECD平均では4.8%の伸びであり、伸び率もOECD平均を下回っていた。
■大人の肥満率、4%から36%まで
健康に関連する項目で、OECD加盟国全体で割合が増えつつあるのが、肥満率だ。ここ数十年の間に、ほとんどすべての加盟国で肥満率は上がってきている。ただし、その割合は、国によってさまざま。
成人の肥満率は、日本(4.1%)や韓国(4.3%)のように5%未満にとどまっている国もあれば、アメリカでは36.5%と4割弱にも上る国もある。
OECD加盟国のうち、肥満率の計測が行われた15か国の平均は、22.7%だった。
このほか、「毎日喫煙している」と回答した喫煙者(成人)の割合は、日本(2011年)は、20%。OECD平均の21%は、かろうじて下回ったものの、スウェーデンやアメリカ、アイスランドではタバコの消費量削減に成功し、喫煙率が15%未満と顕著に下がっている。
タバコが健康に及ぼす悪影響を考えると、日本の喫煙率はまだ高止まりしていると言えるだろう。
◎OECD東京センター
http://www.oecdtokyo.org/