NHKのハートネットTVでは、7月に認知症のシリーズとして「認知症 “わたし“から始まる」を放送する。
6月、厚労省研究班が「認知症高齢者の数が462万人。“予備群”ともいわれる軽度認知障害の方は400万人に上る」と発表した。そうしたなか、国は「認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続ける」ことを目指した5か年計画(オレンジプラン)を進めようとしている。同番組では、どうすればそうした社会を実現できるのか、日本の深刻な現状や先進事例を交えながら考えていく。
■第4回 アニメ映画『しわ』が描く当事者の世界
6月22日から全国順次公開中の映画『しわ』は、認知症をテーマにした作品として注目されている。認知症の「本人」は何を思い、どのような世界観で暮らしているのか。『しわ』に描かれた高齢者の姿を通して、“当事者の世界”に迫るとともに、スペインのフェレーラス監督がこの作品に込めたメッセージを聞く。
・放送日:7月15日(月)20:00~20:29
・再放送:7月22日(月)13:05~13:34
■第5回 “わたし”から始まる町づくり
国は、急増する認知症高齢者に対して、これまでの施設や病院を中心にしたケアのあり方を改め、在宅中心のケアへと大きく方針を転換した。しかし、これまでの支援だけでは在宅生活を維持できない人が増えている現実がある。第5回は、番組に寄せられた反響や質問をもとに、これからのどのような支援体制を作り上げていくとよいのか、専門家や当事者と一緒に考える。
・放送日:7月25日(木)20:00~20:29
・再放送:8月1日(木)13:05~13:34