<介助者の負担軽減>排泄用具選択のアルゴリズムを作成――ユニ・チャーム

ユニ・チャーム株式会社は、排泄用具の選択がしやすくなるアルゴリズムを作成し、その研究成果を第26回日本老年泌尿器科学会にて発表した。

アルゴリズムとは、物事を進めていくための明確な手順、特に問題を解くための手順のこと。排泄用具選択のアルゴリズムは、同社と牧野美奈子氏(NPO法人日本コンチネンス協会員)、小澤拓也氏(社会医療法人協和会 加納総合病院)、小池清貴氏(パラマウントベッド株式会社)が協力して作成した。

1日に何度も行う排泄ケアは、本人の残存能力を生かしながら尊厳を守り、介助者の負担をなるべく軽減することが大切だ。排泄用具選択のアルゴリズムの活用は、ケアマネジャーの業務支援や本人の自立支援、家族の介助負担の軽減の一助になることが期待できるという。

■アルゴリズム作成の背景
「入浴・食事・排泄ケア」の3大介護でも、家族介護者の困窮度が最も高いのは排泄ケアとされている。2012年8月に同社が行ったケアマネジャーへの排泄に関する調査では、在宅で導入される排泄ケアサービスのトップが「福祉用具貸与・販売」なのにも関わらず、福祉用具の選択や使用について適切にアドバイスできる自信があるケアマネジャーは少なく、排泄用具が適切に使用されていない懸念があることがわかった。

さらに、一般的に知られている排泄用具選びのアルゴリズムは複雑で、紙おむつの場合、テープ止め紙おむつと紙パンツが分かれておらず、用具進歩への適応も不十分ということがわかった。
そこで、在宅生活に応じた排泄状況を評価する方法の開発の必要性を感じ、新たな排泄用具選択のアルゴリズム作成の運びとなった。

■新アルゴリズムの特徴
座位保持の能力の確認からスタートし、移動・移乗(乗り移り)・衣服の着脱の3つの排泄動作の可否について、「はい」「いいえ」で答えていくと、ADL機能に応じた排泄の場所が分かり、適切な排泄用具と吸収用具の方向性が導き出せるようになっている。
紙おむつに関しても、テープ止め紙おむつや紙パンツなど用具進歩に対応し、適切な用具選択を可能にした。
また、人的介助住宅改修、その他の福祉用具の必要性も検討できるようになっている。
評価の過程で特定のフローを通過すると、チェックボックスにチェックが入り、別紙の確認シートで詳細な検討をすることで、個別のケアプランが作成できるという仕組みになっている。

排泄用具選択のADLフローチャート

【アルゴリズム作成者】
・牧野美奈子氏(NPO法人日本コンチネンス協会員、介護福祉士)
・小澤拓也氏(社会医療法人協和会 加納総合病院 理学療法士
・小池清貴氏(パラマウントベッド株式会社 理学療法士
・山元ひろみ氏(ユニ・チャーム株式会社 排泄機能指導士、看護師

◎ユニ・チャーム株式会社
http://www.unicharm.co.jp/

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