<糖尿病>患者家族の思いは?――糖尿病の世界的調査結果発表

製薬会社のノボ ノルディスク社は12月、「糖尿病に関する姿勢、願い、ニーズを明らかにする国際的調査研究(DAWN2調査)」の初期結果を発表した。この種の調査研究では最大の規模で、日本を含む17カ国、15,000人以上を対象に糖尿病管理の心理社会的側面を調査した。

前回の調査では糖尿病患者、看護師栄養士、一般医、専門医を対象に行ったが、疾患の負担を軽減する新たな方法を模索するため、今回初めて糖尿病患者の家族が含まれた。
初期結果は以下のとおり。

・63%の家族は、一緒に暮らす糖尿病患者が重篤な合併症を引き起こす可能性を危惧している
インスリン治療を行っている患者の家族のうち66%は、患者が夜中に低血糖を起こす危険性を心配している
・34%の家族は、患者の糖尿病による家計への負担があると報告している
・20%の家族は、同居する糖尿病患者が疾病を理由に差別をうけており、地域社会は糖尿病に対する理解がないと感じている
・35%の糖尿病患者は、糖尿病の管理について家族と口論すると報告している
・少なくとも70%の医療従事者が、糖尿病患者の良好な糖尿病ケアのためには家族の参加が不可欠であると考えているが、75%の家族は糖尿病の教育プログラムに参加したことがない

国際糖尿病連合(IDF)次期会長のマイケル ヒルスト氏は「DAWN2調査は、糖尿病患者の急増が家族に与える隠れた負担について、また、現在の医療システムのギャップについて、新しい重要な科学的データを示している。これらの知見が社会的に示唆するものは意義深く、調査結果は政策決定者、医療従事者、患者組織が団結して糖尿病患者や家族への教育やサポートをより良くするように動機づけ、強く動かすでしょう」と述べている。

【DAWN2調査とは】
DAWN2調査は2001年の最初のDAWN調査を拡大し、糖尿病患者や家族、幅広い医療従事者、患者団体、糖尿病政策の専門家などを対象に行われた。DAWN2調査は4大陸17カ国の糖尿病患者やそのケアをする15,000人以上の人々の声を集めたもの。

【DAWN2調査の主な目的】
糖尿病患者および家族のアンメットニーズの理解と認識を高めること
糖尿病患者の治療への参画を強化し糖尿病ケアにおける自己管理と心理社会的サポートを改善するために対話や連携を促進すること
糖尿病患者中心の糖尿病ケアと健康政策の国際的な科学的ベンチマークシステムを構築すること

ノボ ノルディスク社

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