東京大学 政策ビジョン研究センターは、10月6日から開催される、「平成24年度 市民後見人養成講座」の受講生を募集している。
成年後見は、認知症、精神障がい、知的障がいなどで判断能力が不十分な人の社会生活を支援する制度だ。この制度を利用すべき人は全国800万人程度と推測されているが、実際の利用は20万人程度といわれている。制度が使われない背景には、制度を知らない、まだ必要と思わない、担い手がいない、その他が考えられる。
後見人の需要が高まるとともに、善良なる市民が、組織を作って後見活動に参加することが全国的に期待されている。未踏の高齢福祉社会となる日本において信頼し、支え合える地域社会をどうつくるか。市民後見人養成講座はその方策の有力な一つといえる。新しいチャレンジを求めて、ぜひ参加してはいかがだろうか。
■日程:平成24年10月6日(土)〜平成25年3月2日(土)
※共通講座13回+選択講座の日程は募集要項の「日程表」を参照
■会場:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館25番教室(東京都文京区本郷7-3-1)
■講座の目的:
・成年後見に関する知識と技術を身に付けること
・判断能力が十分でない人の生活、健康、家計、可能性を理解すること
・市民後見活動を推進し、安心と活力みなぎる地域を創ること
■プログラムの概要:
・成年後見制度の仕組みについて
・後見人の仕事について(各種事例検討)
・後見人への同行活動もしくは判断能力が不十分な人との交流活動
・成年後見に関する地域資源の実態把握
・市民後見NPO法人の立ち上げ
■選択講座(必ず以下のコースの中で1コースを選択):
・市民後見コース『コース別ゼミ 3回』
市民後見人として活躍する意思のある人
・後見関連コース『コース別ゼミ 2回』
職務上、後見に関する知識を身に付けたい人
・受任者コース 『コース別ゼミ 2回』
後見人である人、これから後見人になる必要や予定が具体的な人
■受講資格:以下のすべてを満たすこと
・市民後見人(親族後見人を含む)として活動することを目指すまたは現在そのような活動をしていること
・本学の入学要件に該当すること(例:18歳以上で、高卒と同等以上の学力を有する)
■受講料:65,000 円
■修了要件:
規定のカリキュラムを履修し、修了すること
(修了者には東京大学より履修証明書「学校教育法105条」を交付 )
■定員:350名(定員に達し次第、締め切り)
■申込方法:
「受講申込手続きの流れ」から「受講申込書」をダウンロードし、必要事項を明記の上、顔写真2枚(縦4cm×横3cm、スナップ写真の切り抜きも可。裏面に氏名記載)とともに下記まで郵送。
【あて先】
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 伊藤国際学術研究センター 3F東京大学 政策ビジョン研究センター 「市民後見研究実証プロジェクト 受講申込係」