7月18日より東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「国際モダンホスピタルショウ2012」は、7月20日、盛況のうちに3日間の幕を閉じた。
今回はテーマを『いのちの輝きを!未来を創る健康・医療・福祉〜さらなる連携を目指して〜』とし、会期中の来場者数は81,550人に達した。
今年度のホスピタルショウは、出展者317社、展示面積7,000平方メートル(会場面積26,000平方メートル)の規模での開催。展示は“医療機器、環境設備ゾーン”、“医療情報システムゾーン”、“看護ゾーン”、“介護・リハビリゾーン”、“健診・ヘルスケアゾーン”、“施設運営サポート・サービスゾーン”の6つのゾーンで構成。また主催者企画に連動した企画展示コーナーとして「医療連携・セキュリティ対策コーナー」を設けたほか、展示コーナーは「医用画像・映像ソリューションコーナー」、「急性期医療支援コーナー」、「ナースウェア・メディカルウェアコーナー」、「医療継続(BCP)・環境(ECO)対策コーナー」を設け、それぞれのテーマに沿った内容の展示・提案がなされ、注目を集めた。
出展各社の展示のうち、介護・リハビリ部門では、介護ベッド・車いす、電動チェア、吸引器などのほか、歩行サポートリハビリテーションシステム、徘徊検知機器、ウォーターマッサージベッド、車椅子と一体化した入浴装置、シャワーチェア・ストレッチャー対応リフト浴槽、脳血管疾患患者のリハビリ用低周波治療器、寝返りにあわせ自動で高さが昇降する枕なども出展紹介された。
セミナーでは、18日に高橋正彦日本病院会副会長による「病院医療の現状とあるべき姿を求めて」と題したオープニングセッションを実施し、会場は盛況で熱気に溢れていた。また、「ITを活用した患者への診療情報の提供について」と題したトピックも満員となり、介護・医療の連携のみならず、患者の情報提供も、より分かりやすく共有化しやすいシステムが求めれらていることが紹介された。
さらに、展示だけでは十分に伝えることができない新製品・技術サービス、ユーザー事例等の情報をより明確に、より効果的に出展者が発表する場としての「出展者プレゼンテーションセミナー」25セッション、企画展示内オープンステージでのセミナー39セッションが実施され、多数の聴講者が参加、好評だった。
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