東京都社会福祉協議会は、親族後見人の業務内容、業務上の困難などを浮き彫りにした実態調査報告書、『親族後見人の実態把握調査 報告書〜親族後見人の実態把握と今後に向けた支援ネットワークの形成に関する事業〜』を発行した。
親族後見人になる人は年々増加しているにもかかわらず、業務の内容や困難など、いざ後見人になった時に直面する問題についてこれまで明らかにされていなかった。本書は、それらを浮き彫りにした実態調査報告書だ。親族後見人は、研修やフォローアップ等の体制も整っていない中で、知識やノウハウが十分に行き届いていなかったり、また親族ならではの課題も明らかになっている。本書では、調査結果に加え、本調査から考えられる親族後見人の課題も検討している。推進機関等における今後の親族後見人支援のあり方を考えていく資料としても貴重な一冊だ。
■目次:
【第1章 本調査事業の背景と概要】1.事業の背景 2.事業の前提と目的 3.事業内容 4.調査実施の概要 5.調査結果の概要
【第2章 親族後見人の実態調査の結果】1.アンケート調査の結果 ?親族後見人・被後見人の属性 ?成年後見制度利用のきっかけ ?成年後見制度の申立てについて ?審判の内容 ?後見人の業務内容 ?成年後見制度を利用した感想・意見等 2.関係団体等ヒアリング調査の結果
【第3章 本調査から考えられる課題】1.調査結果を考察するにあたって 2.本調査結果から考えられる親族後見人の課題
【資料編】自由回答「申立て手続きに困難さを感じた理由」 自由回答「困難さを感じた業務とその理由」 自由回答「苦労をしていることや気をつけていること」 自由回答「制度を利用してどう思ったか」 「後見人のアンケート調査」調査依頼文 「後見人へのアンケート調査結果」調査票 「親族後見人の実態把握と今後に向けた支援 ネットワークの形成に関する事業」企画会議メンバー
■書名:『親族後見人の実態把握調査 報告書〜親族後見人の実態把握と今後に向けた支援ネットワークの形成に関する事業〜』
■定価:800円(税込)
■仕様:A4判 108ページ
■発行:東京都社会福祉協議会