厚生労働省は、介護保険最新情報Vol.185として「東北地方太平洋沖地震による避難生活に伴う心身の機能の低下の予防について」を発信した。
被災した高齢者等の方々に、生活の不活発化を原因とする心身の機能の低下、いわゆる「生活不活発病」の発症が危惧されていることを受けて発信されたもの。
生活不活発病を予防するためには、避難生活においても生活を活発にすることが重要であり、今回は生活不活発病の予防のための活動における利用者向け資料及びマニュアルを発信している。
また、生活不活発病予防に関する詳細な情報を、財団法人日本障害者リハビリテーション協会情報センターのホームページの「災害時の高齢者・障害のある方への支援」を紹介している。
これらは被災地の高齢者のみならず、広く一般高齢者の生活不活発病予防にも役立つだけでなく、地域支援事業の介護予防事業でも積極的に取り組むべき内容となっている。介護職は、緊急時に備えて、また予防的な意味からも、ぜひ熟読されたい。
なお、予防活動の実施にあたっては、高齢者の状態等を十分に勘案し、各被災地及び避難所の状況を踏まえて実施することが求められる。