厚生労働省は、このほど、「毎月勤労統計調査」の平成22年分結果を公表した。
これは、産業別に、賃金、労働時間、雇用に関する統計をまとめたもの。
「医療・福祉」産業の結果を見ると、現金給与総額は前年比3.1%減の平均29万7,647円。事業所規模30人以上に限ると、平均33万7,527円(前年比2.8%減)だった。
また、総実労働時間は、前年比0.5%減の平均137.2時間、出勤日数は平均18.7日。
全産業をまとめた全体の傾向を見ると、現金給与総額は、前年度比0.5%増と、4年ぶりの増加。なかでも、所定外給与(超過労働給与)の前年比が9.1%増、特別に支払われた給与(ボーナスなど)の前年度比が1.5%増と高くなっていた。
また、労働時間は、前年比1.4%増と4年ぶりに増え、常用雇用の前年比も0.3%増と7年連続で増加していた。就業形態別に見ると、一般労働者は0.3%減っている一方で、パートタイム労働者が2.1%増えていた。