軽度者切りを許すな!高齢者団体が連携――討ち入りシンポ・レポート1

12月12日、歳末恒例となった「女たちの討ち入りシンポ」が今年も東京都港区で開催された。主催は、高齢社会をよくする女性の会。今年は全国老人クラブ連合会と協力し、当事者による初の連携が実現した。

テーマは、現在時紛糾する「生活援助と軽度者を介護保険から外してはならない」。シンポジウムに厚生労働省官僚を招き、係る要望書提出をもって“討ち入り”と表現している。

シンポジウム第1部は、同会会員で結成する劇団WABASによる寸劇「生活援助と軽度切り七つの大罪」で幕を開けた。
独居の要支援者が倒れて数日発見されず重篤化していく「重度化の罪」をはじめ、「貧乏推進の罪」「家族バラバラの罪」など、高齢当事者によるリアルな演技を通して、改正後に起こりうる問題が明らかにされた。
劇の挿入歌は、樋口恵子理事長自らの作詞による替え歌。「北の宿から」をひねり、「あなた認定まだですか/日ごと手足が弱ります/来てはもらえぬヘルパーを/オムツ濡らして待ってます」…と会員が歌い上げると、会場は爆笑と拍手に沸いた。

高齢社会をよくする女性の会と、全国老人クラブ連合会は、介護保険部会では共に当事者の立場として論陣を張った経緯がある。
第2部のシンポジウムでは前半、各団体からまさに当事者がパネリストとして登壇した。全老連相談役の見坊和男氏(91歳)は、認知症の妻を看る老老介護世帯の実状を訴え、女性の会会員の山田芳氏子(81歳、要支援2)は、ステージ場のがん予後における維持リハビリの意義を語った。
また、生活援助切り捨ての問題と密接に関わるホームヘルパーらもパネリストとして参加。「制度改正は、高齢者の生活を知らない人たちの発想」と、現場とのギャップを指摘した。

会場は、60〜70代を中心に比較的元気な高齢世代でほぼ埋め尽くされ、ヘルパーやケアマネジャーら在宅ケア職の姿もあった。
自由発言の時間のなかで、札幌から来た家族介護者は「道路が凍る時期、高齢者にとって日常の買い物は困難」、新潟から来た障害当事者は「全盲の人は認定が低すぎて必要な支援が受けられていない」、横浜から来たケアマネジャーは「通院や散歩を一律規制しない事務連絡があっても、実際には行政指導を恐れてサービス提供を萎縮する訪問介護事業所が少なくない」など、それぞれに実態を話した。

レポート2へ続く

◎高齢社会をよくする女性の会
◎全国老人クラブ連合会

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