杖や介護用ベッドなどの福祉用具は、高齢者の体の一部ともいえる大切なツールです。そんなツールを扱うダスキンヘルスレントの各ステーションは、高齢者の生活を支えるプロが集う場所。いわば「ささえびと」たちの仕事場です。このシリーズでは、「ささえびと」たちにとって忘れられないご利用者とのエピソードを紹介していきます。
ご利用者様が年上の友人のように思える時
私たちが一番大切にしているのは、ご利用者様に寄り添うこと。当たり前のことかもしれませんが、地道に、そして徹底して、その点にこだわっています。
福祉用具専門相談員にとって「寄り添う」とは、ご利用者様にマッチした福祉用具を選び、安全に使い続けてもらうことに他なりません。そのために、私たちのステーションでは、相談から商品の選定、福祉用具サービス計画書の作成、納品・契約、アフターサービスまで、すべて1人の担当者が担うようにしています。
そんなふうに常にご利用者様を意識しているせいか、時には、もう担当ではないご利用者様の様子が気になってしまうこともあります。
実際、担当ではないのに、定期的に顔を出させていただいているご利用者様も何人かいます。顔を出しても世間話をする程度ですが、それでも「ありがとうね」「がんばってね」と、感謝されたり、ねぎらわれたりすることがあります。
そんな言葉を頂戴した時は、ご利用者様が年上の友人のように思えてしまいますね。僭越ながら、ご利用者様も、私のことを年の離れた友達と思っていただいているのではないでしょうか。
とりわけうれしいのは、提案した商品について「便利だよ~」「助かっているよ~」という言葉を頂いた時でしょう。ありがたいことに、ご利用者様と接していると、そんなうれしい瞬間がいっぱいあります。だから、私は仕事が楽しい。心から仕事を楽しんでいます。
- 話し手
- ダスキンヘルスレント・ 泡瀬ステーション
店長・金城良治さん