杖や介護用ベッドなどの福祉用具は、高齢者の体の一部ともいえる大切なツールです。そんなツールを扱うダスキンヘルスレントの各ステーションは、高齢者の生活を支えるプロが集う場所。いわば「ささえびと」たちの仕事場です。このシリーズでは、「ささえびと」たちにとって忘れられないご利用者とのエピソードを紹介していきます。
「ショールーム」として根付いたことを実感した瞬間
「すぐに介護ベッドがほしい」-。80歳代のお母様が骨折したというご家族が来店されたことがありました。少し慌てたご様子で、とにかくお母様の起き上がりを支援できるようなベッドが、一刻も早くほしいとのこと。最初は家具専門店で電動ベッドを探すつもりだったそうですが、「ここのステーションのショールームが目に入り、相談に来た」ともおっしゃっていました。
介護ベッドを購入するとなると、かなりの出費となる上、ご本人が回復した後は、使う機会はほとんどありません。回復の見込みがある方であれば、貸与の方が断然、お得です。そして、少しお話をお聞きしたところ、お母様は回復される見込みがあることが分かりました。
そこで購入ではなく貸与を提案しました。するとご家族は、「そんなことが、そんなに安くできるんですか」と、すぐに貸与されることを決断。その2時間後には介護ベッドをご自宅までお届けすることができました。
3カ月後にお伺いしたところ、もうお母様は回復され、畑仕事をなさっていました。介護ベッドを引き上げる際には、「近くにあなたの店ができて安心したわ。将来、お世話になるからその時もよろしく」との言葉も頂けました。誰もが気軽に立ち寄れる「福祉用具のショールーム」という、私たちのコンセプトが地元に根付き、確実にご利用者様を支える力になったことを実感した瞬間でした。
- 話し手
- ダスキンヘルスレント・ 静岡袋井ステーション
店長・権田正人さん、副店長・相澤翔太さん