「介護」その日のために
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介護に関する不安・疑問(1)
介護疲れストレス
<Q>
入院中に要介護2の認定を受けた母の、今後の関わり方について相談させてください。
退院後のリハビリの成果で、現在は身の回りのことが自分でできるようになり、介護保険の認定は更新せず、現在は介護サービスを使っていません。
しかし、入院をきっかけに物忘れがひどくなり、何度も同じ話をしたり質問をしてくるので、優しく対応することができません。イライラして怒鳴ってしまうときもあります。
どのように関わったらいいのでしょうか?私自身は我慢するしかないのでしょうか?
<A>
徘徊や乱暴な言動などがあると明らかに認知症だとわかりますが、日々の細々とした物忘れなどは単なる加齢によるものと思い、ご家族が我慢を続け疲弊していくということが少なくありません。
まずは、認知症かどうかの見極めをしましょう。疑いがあるなら受診をお勧めします。
体の状態が自立だったとしても、認知症の症状が見られる場合は介護認定で要介護度が出ることも少なくありません。介護サービスを使いましょう。
お母様が外出したり、人と関わる事が嫌でなければ、デイサービスやデイケアなどを利用すると、ご家族との距離が保てたり、気分が落ち着いて症状が和らいだりします。
介護認定の期限が切れていれば、再度申請が必要になります。
金銭管理
<Q>
近所にひとりで住んでいる義母の金銭管理について、対策を教えてください。
先日様子を見に行くと、5kg入りのお米が3袋と醤油が6本もありました。生協に注文した内容を忘れてしまっているみたいです。
友人の母親が高額な電気製品を買って困ったという話を聞き、義母も同じようなことをするのではないかと不安です。
どのように対応したらいいですか?
<A>
まずは、ご主人に状況を説明し、次のことを行いましょう。
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財産の把握
- 定期預金、株券、生命保険などの証書類と保管場所の確認
- 預貯金の場合は金融機関、口座番号、残高、定期預金の満期日などの確認
- 年金の受給、公共料金の支払い状況の確認
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公共料金などは口座振替にする
- 口座振替ができるものはなるべくして、払い忘れがないようにする
※残高チェックはマメに行いましょう
- 口座振替ができるものはなるべくして、払い忘れがないようにする
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領収書等はこまめにチェックする
- 不要なものをたくさん買い込んでいないかチェックします。多額のお金を引き出している様子が見えたら、ご主人に説得してもらい生活費を渡すスタイルにしましょう。
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後見人制度の利用を検討する
- 認知症であるということが分かった時点で、どなたも預金を触る事ができなくなりますので、後見人制度などの利用を検討してください。
お義母様について
介護認定を受けていらっしゃらないようでしたら、申請をあげましょう。
介護認定で非該当となった場合は地域包括支援センターで相談し地域独自で行っているサービスを利用しましょう。(見守りサービスや訪問介護など)
介護認定で要介護度がついた場合には、訪問介護やデイサービスなどのサービス利用を検討しましょう。
<遠距離の場合の金銭管理>
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日常生活支援事業(旧地域福祉権利事業)を利用する
- 認知症や知的障害等の本人に代わり、生活支援員が福祉サービスの利用手続きや、金銭、財産の管理等を行うサービスです。福祉サービスの利用補助、日常生活に必要な金銭管理、書類や財産の保全などを行ってくれます。
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