介護に関する不安・疑問(2)

遠距離介護

<Q>

実家が離れた両親の介護について、相談させてください。私の家から実家まで、3時間くらいかかります。今までは、年に数回実家に帰るくらいでした。電話でやり取りしていたこともあり、心配することはありませんでした。
先日母から、実家に帰ってきてほしいと連絡がありました。事情を聴くと、母が入院することになったとのことでした。母は自分が入院すると、父が自分の事を何もできないから心配で治療ができないということでした。
仕事を辞めることもできませんし、交通費もバカになりません。入院中の父の生活や、今後の両親の状況を考えるとどうしたらいいのか教えてください。

<A>

ご自身の生活と介護の両立は現代社会において、避けられない問題になっています。
ご両親の気持ちを十分に汲み、父が一人でも乗り切れる準備をしましょう。
すぐに施設という発想ではなく、どのようにしたら、ご自身らしく、自分の生活を長く持てるかを検討することが、お互いにとってのメリットになると思われます。
お父様が、要介護度が付きそうな場合は、担当のケアマネージャーを決めて、サービスの調整をはかりましょう。非該当になりそうな場合は以下をご参照ください。

兄弟がいらっしゃる場合には、役割分担をしましょう。(近隣で見守れる人、電話ができる人。ご実家の近隣とのやり取りができる人など。)
できるだけ、ご実家には帰るようにしましょう。入院中のお母様にお父様の状況を説明することも、治療を円滑に進めるためには必要です。
ご実家の近隣の方に状況を説明し、日ごろからコミュニケーションを図っておきましょう。
家電はできるだけシンプルな機能のものに変えておきましょう。
ゴミだしの日等、混乱があるようであれば、近隣の方に声かけしてもらったり、地域の収集サービスを活用しましょう。
配食サービスや見守りサービスなどを検討しましょう。
地域のボランティア団体の情報を得、できるだけ外出の機会を設けましょう。
介護度がついた場合にも、ご家族や近隣の方とのやり取りは大切です。いろんな角度から、安全を確保できるように、工夫していきましょう。

相続・贈与

<Q>

今のところ元気な義父ですが、有料老人ホームに入りたいと言い出しました。そして、自分の財産を整理して、自分の入居のためのお金と財産分与分を分けて計画し、先日家族の前でその考えを義父が発表しました。
私はそこまでしっかり考えている義父に尊敬の念を覚え、義父が作ってきた財産だし義父の思うとおりにすればよいと思いました。夫も同じ考えでした。しかし、義兄は、有料老人ホームに高いお金を払う必要はないと反対しました。自宅で自分達が面倒をみると言ってましたが、義兄の妻である義姉がひきつった表情をしていました。今後たくさんの問題が起こりそうですが、どのように話し合ったらいいのか教えてください。

<A>

問題は「どこで介護をするか」「どこにお金を使うか」の2点にあります。問題を整理しましょう。

  1. まずは、お義父様が有料老人ホームに入りたい理由をしっかり聞きましょう。お義兄様に迷惑をかける訳にはいかない、あるいはお義兄様の夫婦関係を心配して、ということかもしれません。お義父様の考え・意思を尊重するためにもしっかり聞くことが大切です。
  2. 財産の贈与や相続の内容について、お義兄様の思うところがあれば、そこもしっかり聞き出して話し合いましょう。また、自宅で介護と考えているなら、主介護者になるであろうお義姉様の考えや気持ちも聞きだす必要があります。
  3. 「どこで介護をするか」が決まったら、贈与や相続のタイミングや方法(遺産相続・生前贈与など)を改めて見直しましょう。節税ができることもあります。
  4. 意思が決まったら、後で問題を残さないためにも、遺言書など然るべき書類を作成し保管しておきましょう。
  5. 必要に応じて、後見人制度を利用しましょう。

家族・親族間の人間関係

<Q>

結婚して20年になりますが、義理の親族に合うことがあまり多くありません。今までは、義理の両親も元気だったので、心配をしていませんでしたが、この先を考えると、誰が、どのように支えていくのか見えてきません。自分の両親も、高齢になり兄弟の関係性を考えると、私自身が手伝う部分が多くなりそうです。
両方の親をみることが難しそうですが、どのように話をしたらいいか分からず困っています。

<A>

いざ介護に直面すると、それぞれの役割分担や思惑で家族・親戚間関係において思わぬ亀裂が入ることがあります。そうならないために、それぞれの考え方を共有し、介護になったときにどうするのかを事前に話し合っておくことが必要です。
ご主人に協力を仰ぎ、話し合いの場を持ちましょう。

  • 主介護者、協力者は誰か
  • どこで介護を行うか
  • それぞれが何を行うか(役割分担)
  • 資金計画(資金援助が必要か否か)

本当に利用できるのでしょうか。

<Q>

介護保険の申請を挙げましたが、とても手間がかかり、やっと認定が下りたと思ったら、希望するサービスを利用するために会議があったりと、すぐに使うことができないと、知人から聞きました。
実際にどれくらい、手間がかかるものなのでしょうか?また、私自身仕事をしているのですが、休まなければならない日も出てくるのでしょうか?

<A>

  1. 介護保険の申請について、自治体によっては、郵送で受けてくれるところがあります。また、それ以外でも、地域包括支援センターや希望の事業所がありましたら、そちらのケアマネージャーが代行で申請を挙げてくれます。
    申請後に認定調査・認定という流れになりますので、1ヶ月くらいの期間を要します。
    ※サービス利用を急ぐ場合には、認定結果を待たずに暫定的にサービスを利用することが可能です。予測される介護度に応じたサービスを組み、認定が下りる前から利用することが可能です。予測が外れた場合に、全額負担ということが可能性として、ないわけではないので、できるだけ、早期に申請を挙げておいたほうがいいでしょう。(状態が変わった場合には、区分変更を申請することが可能です。)
  2. サービスを利用するに当たって、担当者会議というものがあります。サービス担当者会議は、利用者様をチームで見ていくために、関わるスタッフが会議を持ち、ビジョンや役割を共有する大切な場です。ご本人やご家族も理解しておきましょう。
  3. 利用したいと思うデイサービスやショートステイが定員いっぱいで、利用できないこともあります。その場合には、他の事業所を探すなど、サービス利用が滞らないように、ケアマネが調整します。
    介護保険サービスを利用するまで、確かに手続き上の負担があります。ただ、様々な工夫を行ったり頼りになるケアマネを見つけ代行してもらうことなで軽減できる部分もあります。

認定結果に納得がいきません。

<Q>

要介護1の母について相談させてください。
介護保険の申請を挙げました。認定調査の際に、いつもはできないことを、質問者に対してできると答えたり、普段はできないような事が本人の頑張りで出来たせいか、見た感じと、要介護度が一致しているようには思えません。このような場合でも、サービスは要介護1で受けなければならないのでしょうか?

<A>

不服申し立てができます。
市区町村の担当課に相談し、それでも納得できない場合は、通知があった日から60日以内に都道府県の介護審査会に行政不服審査の請求を行い、再調査を依頼することができます。
また、申請をあげた時から体の状態が著しく変化した場合等はいつでも、介護状態区分の変更を申請(区分変更申請)をあげることができます。
その場合には、再度調査員が認定調査を行い、認定が下りることになります。変更された認定区分は区分変更申請があげられた日から変更となりますので、サービスの利用料もその日から変更になります。

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