要介護高齢者の4人に1人、排尿に悩み

介護を必要とする高齢者の4人に1人は排尿に何らかの問題を感じているとする調査結果を、キッセイ薬品工業(長野県松本市)が発表した。調査では、排尿に困った時、介護を必要とする高齢者の半数近くが誰にも相談しないという結果も示された。

キッセイ薬品では今年3月から5月にかけて、要介護・要支援認定を受けた65歳以上のうち、デイサービス有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅を利用する人(要介護高齢者)273人を対象に調査を実施。また同時に、デイサービスなどで働く介護従事者64人にも調査を行った。

要介護高齢者に現在の排尿状態が続くと生活に問題があるかどうかを尋ねたところ、24.5%が「何らかの問題がある」(「非常に問題がある」と「問題がある」「やや問題がある」の合計)と回答した。

さらに「何らかの問題がある」と答えた人に、排尿で困った際、誰に相談するかを尋ねたところ、最も多かったのは「誰にも相談しない」の43.3%だった。以下は「医師」(34.3%)、「家族などの親類」(11.9%)、「介護士やケアマネジャー介護専門職」(10.4%)の順となった。

介護従事者の9割、排尿ケアは「体力的に負担」
介護従事者に排尿ケアによる体力的負担の度合いを尋ねた質問では、93.7%が「負担はある」(「非常に大きい」と「大きい」「やや負担」の合計)と答えた。同様に精神的な負担については、75%の介護従事者が「負担はある」と回答した。

また、介護従事者に対し、排尿ケアに関する相談先を聞いたところ、ケアマネなどの介護専門職が85.9%で最多となった一方、医師は3.1%にとどまった。

この調査結果について同社は「介護従事者が排尿のトラブルを疾患として理解した上で、医師とコミュニケーションを取ることが重要。介護従事者と医師が早い段階から連携し、必要な治療を行えれば、要介護者の生活の質の向上や健康寿命の延伸、介護する人の負担軽減などが期待できる」(広報部)としている。

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