警察庁は14日、昨年に届け出があった行方不明者のうち、認知症の人は1万6000人近くいたと発表した。認知症の行方不明者が1万5000人を超えるのは2年連続。
警察庁によると、昨年中に行方不明として届け出があった人は8万4850人。このうち認知症の人は1万5863人で、一昨年と比べて431人増加した=グラフ=。
調査によると、認知症が行方不明の原因となるのは50歳代以降。特に60歳代以降では、認知症が行方不明となる最大の原因となっている。
■死亡が確認された人は470人
また、昨年の認知症の行方不明者のうち、所在が確認された人は1万5166人いた。警察庁によると、認知症で行方不明になった人の7割余りは警察に届け出があった当日に所在が確認されたという。一方、死亡していた人は470人だった。