矢野経済研究所(東京都中野区)は、嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食の昨年度の国内市場規模が、前年度比7.3%増の約668億円の見込みになることを明らかにした。同社では、2022年度には800億円を突破すると予測している。
同社は2-4月、嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食のメーカーを対象に、各社の出荷金額ベースの売上高を調べた。
その結果、昨年度の市場規模は約668億2400万円となる見込みで、前年度の実績に比べて7.3%上昇した。同社では、今年度の市場規模は700億円を突破し、22年度に約831億1800万円に達すると予測している。
調査対象となった食品は次の通り。嚥下食(とろみ調整食品、ゲル化剤、デザートベース食品、水分補給ゼリー)、咀嚼困難者食(やわらか食、きざみ食、ブレンダー食、ミキサー食)、その他(形そのまま、ゼリー食等)、介護予防食(たんぱく強化食品、ビタミン等強化食品、カロリー制限食品)。高齢者施設や病院で提供される給食、在宅配食サービスで提供される弁当などの調理品は含まれない。