「自宅で最期を迎えられるか、分からない」が半数余

家族や家の状況を思うと、自分自身が自宅で最期を迎えられるかどうか、分からない―。そんな風に考える人が半数余りいることが、日本医療政策機構の調査でわかった。一方、約9割の人が、リビングウィルや安楽死といった言葉を知っているという結果も示された。

日本医療政策機構では昨年11月、インターネットによる世論調査を実施。全国の20歳以上の男女1000人から有効回答を得た。

自分自身が自宅で最期を迎えることが可能かどうかを尋ねた質問では、「分からない」と答えた人が52.0%で最も多かった。次いで多かったのは「いいえ」(24.8%)。「はい」と答えた人は23.2%で最も少なかった=グラフ=。



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「わからない」という答えが過半数となった背景について、日本医療政策機構では「自宅で死ぬ際にどういうことが起こり、どういう準備が必要なのかといったことが国民の間に浸透していないためではないか。国も在宅での看取りを進めるのであれば、そういった点の啓発こそが不可欠」と指摘している。

その一方、「安楽死」「尊厳死」「リビングウィル(書面による生前の意思表示)」について知っているかどうかを尋ねた質問に対しては、「意味も含めて知っている」が49.0%で最多となった。次いで多かったのは「言葉は知っているが、意味はよくわからない」(41.2%)で、「知らない」は9.8%だった。約90%の人が終末期に関わるこうした言葉を見聞きしていたことになる。

■医師の遠隔での死亡診断「賛成」が半数超
また、医師がすぐに駆けつけることができない場合、スマートフォンなどを通じて看護師から得た情報をもとに、離れた場所から死亡診断することについて尋ねた質問では、「どちらかといえば賛成」(40.7%)が最も多く、「賛成」(14.1%)と合わせると半数を超えた。「どちらかというと反対」は33.1%、「反対」は12.1%だった。

■受動喫煙の意味「知らない」が2割
受動喫煙について尋ねた質問では、「意味も含め知っている」と答えた人が79.0%で最も多かった。ただし、「知らない」(10.9%)や「言葉は知っているが意味はよく知らない」(10.1%)など、その言葉の意味を理解していない人も2割余りいた。

さらに、意味も含めて知っていると答えた人に、受動喫煙による各種疾患への影響を尋ねたところ、肺がんに影響すると知っていた人は95.6%いた。その一方、小児喘息に影響することを知っていた人は69.0%、乳幼児突然死症候群に影響することを知っていた人は44.4%となった。同機構では「子供の健康への影響が大きい疾患での理解が低い結果となった。保護者への啓発など、さらなる対策の徹底が求められる」と指摘している。

■「認知症、早期発見で進行遅らせる」約8割が把握
認知症について尋ねた質問では、早期発見によって進行を遅らせることができることを知っていた人(「よく知っている」と「やや知っている」の合計)は、77.4%に達した。「あまり知らない」と答えた人は17.5%、「全く知らない」と答えた人は5.1%だった。

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