インフルエンザの流行がさらに拡大している。国立感染症研究所によると、すべての都道府県が「警報レベル」に達した以降も、医療機関当たりの患者報告数はさらに増加。今シーズンの累積の推計患者数も1000万人を超えた。
同研究所によると、1月22日から28日までの間に、全国の約5000カ所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は25万9063人となった。医療機関当たりの患者報告数は52.35で過去最多となった前週をさらに上回った。
この1週間の患者数の推計数は約274万人。今シーズンの累積の推計受診者数は約1111万人となった。
同研究所では、▽症状がある人がマスクを着用したり、咳をする際にはティッシュペーパーやハンカチで口を覆ったりするなどの「咳エチケット」を徹底する▽手洗いなどの手指衛生を徹底する-が重要と指摘。特に、高齢者が集まる医療・福祉施設では、関係者が個人でできる予防策を徹底すると同時に、外部からのウイルスの持ち込みを防ぐために、インフルエンザの症状が見られる人に訪問の自粛を依頼するなどの対策を講じることが重要としている。
◎インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所ホームページ)