紙おむつの下水処理は可能?国交省が検討開始―5年後めどに結論

国土交通省は、介護施設などで使用された紙おむつを専用の分解装置で粉砕し、下水道に流して廃棄できるかどうかの検討を始めた。高齢者介護者、子育て世代などの負担を減らすことなどが狙い。同省では、実証実験の実施や制度面の検討などに向けた工程表を年度内に策定し、5年後をめどに結論を出すとしている。

昨年夏、国交省が公表した「新下水道ビジョン加速戦略」では、国が5年程度先に実施すべき8つの重点項目などが掲げられ、住民生活の利便性向上の一環として、使用済み紙おむつの下水処理の検討が挙がった。このため同省は先月末、有識者検討会を立ち上げ、本格的な協議に入った。


先月末に開かれた国交省の有識者検討会

■ごみ処理費用の削減や衛生面の改善も

経済産業省の統計調査によると、大人用の紙おむつの出荷額は年々増加し、子ども用に匹敵する額となっており、今後の高齢化に伴い、需要のさらなる増加が見込まれている。

家庭で使用された紙おむつは、一般の可燃ごみの扱いで、国交省の推計によると、家庭用の可燃ごみ全体の6-7%程度を占める。一方、介護施設で使用された紙おむつは多くの場合、「事業系可燃ごみ」に位置付けられる。同省によると、事業系可燃ごみの処理手数料の相場は、1キログラム当たり15-20円程度(収集・運搬は除く)だが、焼却施設の有無など、自治体の状況によって異なるという。

同省側は、使用済みの紙おむつをトイレなどに設置された投入口に入れ、専用の機械で分解した上で、配管システムを通して下水道に流すことを想定している=図=。使用済みの紙おむつを下水道で処分できるようになれば、介護する家族や介護職員らのごみ出しの負担を減らせる上、悪臭や病原菌の感染といった衛生面の改善、ごみ処理手数料の削減などの効果があるという。


国交省の有識者検討会の配布資料より抜粋
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ただ、実現までには、配管システムや分解装置の開発など多くの課題がある。また、紙おむつは尿を吸い込むと重量が約4倍になるとも言われており、紙おむつの素材の改良も必要だ。

同省は4月以降、所管する下水道の関連施設などへの影響を調べる実証実験に着手する方針で、紙おむつの素材や分解装置などの技術開発については、民間事業所を中心に検討を促すとしている。

◎国交省のホームページ

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