日本の人口減少に拍車がかかっている実情を、改めて裏付けるデータが公表された。厚生労働省が22日に発表した2017年の人口動態統計の年間推計によると、今年、国内で亡くなった人の数は、生まれた人の数を40万人余り上回った。亡くなった人の数が生まれた人の数を上回る「自然減」の状態となるのは11年連続で、その数が40万人を上回るのは、今年が初となる。
厚労省では、今年10月までのデータに基づき、今年生まれた人の数や亡くなった数などを推計した。
■生まれた人の数は過去最少、死亡者は戦後最多
その結果、今年生まれた人は過去最少の約94 万1000 人。今年亡くなった人は約134 万4000 人で、戦後では過去最多だった。生まれた人の数が100万人を割り込むのは2年連続。また、死んだ人の数が100万人を超えたのは15年連続となる。
さらに生まれた人から死んだ人の数を差し引いた「自然増減数」はマイナス40万3000人で、初めて40万人を超えた=グラフ=。
そのほか、今年の婚姻件数は 戦後では過去最少の約60 万7000 組となった。離婚件数は約21 万2000 組だった。