2016年に救急車で搬送された85歳以上の高齢者の数が初めて100万人を突破したことが、総務省消防庁の調査結果で分かった。同年の搬送者の数は前年比2.6%増の562万1218人で、7年連続で過去最高を更新。このうち65歳以上は全体の57.2%を占め、前年から11万2453人の増加となった。
同年の救急車の出動件数は620万9964件(前年比2.6%増)で、こちらも7年連続で過去最高を記録した。搬送者のうち、65歳以上の高齢者は321万6821人。これを年齢区分別で見ると、75-84歳が127万535人で最も多いが、前年からの増加数では、85歳以上が6万3278人増でトップだった。
搬送の種類別では、「急病」が64.2%(前年比0.5ポイント増)で最も多く、このうち6割は65歳以上の高齢者だった。特に85歳以上では、前年から3万7160人増えた。