厚生労働省は、都道府県別の平均寿命をまとめ、公表した。それによると、男性は滋賀、女性は長野が最も高かった。一方、最も低いのは、男女とも青森となった。寿命の全国平均は男性が80.77歳、女性は87.01歳だった。
厚労省が発表したのは、2015年の「都道府県別生命表」。人口動態統計調査や国勢調査のデータに基づき、5年ごとに作成している。
それによると、男性の平均寿命が最も高かったのは、滋賀(81.78歳)だった。2位は長野(81.75歳)、最下位は青森(78.67歳)だった。43都道府県で男性の平均寿命が80歳を超えた。
また、女性の平均寿命が最も高かったのは長野(87.675歳)。2位は岡山(87.673歳)で、最下位は青森(85.93歳)だった。女性では、すべての都道府県で平均寿命が85歳を超えた=表=。
■大きく伸びたのは、男性が長崎、女性は鳥取など
前回の調査と比べると、全国平均では男性が1.18年、女性は0.66年、寿命が延伸。また、男女とも全都道府県で平均寿命が延びた。特に大きな延びを示したのは、男性では長崎(1.5年)、山口(1.48年)、青森(1.39年)。女性では鳥取(1.19年)、群馬、兵庫(いずれも0.93歳)だった。
厚労省の担当者は、都道府県ごとの差異について「気候の違いに加え、塩分摂取量や喫煙率の違いなど、食生活の違いが影響している可能性がある」としている。