昨年末に大掃除をしなかった60歳以上の高齢者の割合が半数超に上ることが、ダスキン(大阪府吹田市)が行った実態調査の結果で分かった。
調査は今年1月下旬、20歳以上の男女4160人を対象にインターネット上で行われ、昨年末の大掃除の状況などを聞いた。このうち60歳以上の高齢者は832人。
大掃除をした人の割合は全体で54.6%だったのに対し、高齢者は49.0%で、前年に比べて4.7ポイント減少した。同社は2年前から、高齢者の大掃除の実施状況を公表しており、過去2回の調査結果と比較すると、高齢者の実施率は減少傾向が続いている。大掃除をした高齢者を男女別で見ると、女性は51.4%で、男性を4.8ポイント上回った。
また、60歳を過ぎてから掃除に負担を感じるようになった場所を複数回答で尋ねた結果、「レンジフード・換気扇」が52.2%で最も多く、次いで「窓・網戸」(36.8%)、「エアコン」(28.2%)などと続いた=グラフ=。
さらに、負担を感じるようになった理由(複数回答)としては、「イスや脚立を使った高所の掃除に不安を感じる」が全体の6割近くを占め、以下は「面倒になった」(48.5%)、「疲れやすくなった」(38.3%)などの順だった=グラフ=。