国立がん研究センター(国がん)は、今年国内で新たにがんと診断される人の数が101万4000人に上り、2年連続で100万人を超えるとする予測を発表した。昨年から3800人増え、部位別で最も多かった「大腸」が全体の約15%を占めた。
最新の統計情報に当たる2013年のがん患者データと15年のがんの死亡データを基に、国がんが年内に新たにがんになる人の数を予測したところ、男性は57万5900人、女性は43万8100人だった。
部位別のトップは「大腸」(14万9500人)で、以下は「胃」(13万2800人)、「肺」(12万8700人)、「乳房」(女性、8万9100人)、「前立腺」(8万6100人)などの順。昨年の予測と比べ、「乳房」と「前立腺」の順位が入れ替わった。また、これを男女別で見ると、男性は「胃」(9万400人)が最も多く、女性は「乳房」だった。
一方、今年がんで亡くなる人の数は、昨年より4000人多い37万8000人になると予測。部位別では「肺」(7万8000人)がトップで、次いで「大腸」(5万3000人)、「胃」(4万7400人)、「すい臓」(3万4100人)、「肝臓」(2万7500人)などと続き、男性は「肺」(5万5600人)、女性は「大腸」(2万4700人)が最も多かった。