総合マーケティングビジネスを手掛ける富士経済は、多くの人口を抱える団塊の世代が75歳以上になる2025年には、高齢者向けの食品市場の規模が約2000億円まで拡大するとした調査結果を発表した。
富士経済では、「在宅用やわらか食」や「施設用やわらか食」「栄養補給食」など、8つの高齢者向け食品の市場を調査し、将来の市場規模などを予測した。
その結果、17年には1597億円と見込まれた高齢者向け食品の市場は、25年には1997億円にまで拡大することがわかった=グラフ=。
■コンビニも高齢者向け食品を強化へ
調査では、在宅向けの高齢者向け食品を販売する市場の規模についても調べた。その結果、17年には68億円だった「通販」は、25年には96億円になることがわかった。同様に「薬局・薬店」の市場規模は63億円から95億円に拡大。「量販店」の市場規模は15億円から28億円と、倍近くになることがわかった。さらに17年には0.4億円でしかなかった「コンビニエンスストア」の市場規模は、病院内の出店や通常店舗での高齢者向け食品の取り扱いの強化によって、25年には2億円まで拡大すると見込まれるという。