消防庁の発表によると、5月1日から7月30日までに熱中症で救急搬送された人は31,756人で、前年同時期の24,123人より7,633人多かった。そのうち高齢者は15,763人で、全体の49.6%を占めている。
発生場所別では住居が11,885人で全体の37.4%。また、この期間の死亡者は30人だった。なお、今年度は速報値、前年度は確定値。
都道府県別では、多い順に東京都が2,017人(前年は1,426人)、大阪府が2,039人(前年は1,830人)となっており、前年と比べて東京都の救急搬送者の増加が目立つ。
週別推移では、速報値ではあるが、7月10日~7月16日が7,680人で最も多く、7月17日~7月23日が6.369人、7月24日~7月30日が5,315人だった。
日本気象協会による7月29日以降1ヵ月間の予想では、平年より気温が高くなる確率は北日本が30%、東日本が50%、西日本が60%、沖縄・奄美が70%で、引き続き猛暑が予想されている。とりわけ高齢者の熱中症対策に配慮したい。
◎消防庁 平成29年都道府県別熱中症による救急搬送人員数 前年同時期との比較
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/heatstroke/pdf/290724-sokuhouti.pdf