高齢化社会を迎えて、筑波大学(つくば市)は平成29年7月1日付けで、「ヘルスサービス開発研究センター」を設置した。
同センターは、医療や介護サービスに特化した研究拠点。「人に健康・幸福をもたらすサービスを必要な人に、いかに効果的に届けるか」を科学的に実証する学際的研究分野において専門家が結集している。筑波大学によると、医療・看護・保健・介護・福祉を一連のヘルスサービスとしてとらえ、実証データに基づく質の高いサービス提供の実現を目的とするという。多様な医療サービスの課題を包括的に研究し、実践的に解決する学問分野であるヘルスサービスリサーチ(HSR)に特化した研究拠点は、海外ではすでに多く存在するが、日本では筑波大学が初めて。
実社会との接点が重要なHSRをセンター化することで、大学が社会とともに課題に対応することが可能になるという。
産学連携においては、これまでの研究をセンターで効率的に発展させることで、例えば市町村に対し、効果的な介護保険政策を提言したり、医療・介護サービス提供企業に対してエビデンスを提供することで質の向上につなげられるとしている。
◎筑波大学 報道資料
ヘルスサービス開発研究センターを設立