厚生労働省は6月2日に「2016年歯科疾患実態調査」を公表。それによると、2人に1人以上が、80歳になっても自分の歯が20本以上ある 「8020(はちまるにいまる)」であることがわかった。この数字は過去最高の記録となる。
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自分の歯を20本以上の有する者は、いずれの年齢階級においても回を重ねるごとに増加傾向にある。「8020」達成者は、75歳以上84歳未満の数値から推計するもので、前回の2011年度調査では40.2%だったのが今回は51.2%と10%以上増加した。また、後期高齢者の男女を比較すると、「自分の歯を20本以上保有する者の割合」「1人平均現在歯数」ともに女性よりも男性の方がやや高値を示した。たとえば、85歳以上で自分の歯を20本以上保有する者の割合は、女性が20.8%、男性が31.3%。1人平均現在歯数は、女性が9.5本、男性が12.0本だった。
歯肉の状況では、歯周病とされる4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、年齢を重ねるにつれて増加。もっとも多かったのは65~69歳の60.5%だった。歯や口の状態については、「歯が痛い、しみる」または「歯ぐきが痛い、はれている、出血がある」と回答した人の割合は25~64歳で高く、「噛めないものがある」と回答した人の割合は65歳~74歳で10%を超え(12.5%)、75~84歳が16.3%、85歳以上が23.9%だった。
◎厚生労働省 2016年歯科疾患実態調査
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf