日清オイリオグループ株式会社は、在宅介護に関する実態調査の結果を公表した。同社は2011年から定期的に在宅介護事情調査を行っており、今回で10回目となる。インターネットにより、要介護1~3の方の介護をしている家族、全国30~69歳の男女100人を対象に調査を実施した。
その結果、「在宅介護で悩んでいることは何か?」(複数回答)の設問に対し、41%が「介護の負担」、38%が「食事の世話」、33%が「排泄の世話」と回答。次いで、「入浴」「介護費用」という結果に。また、「特にない」と答えた人はわずか19%であり、在宅介護をしている家族の81%が何らかの悩みを持っていることが明らかになった。
また、「要介護者が必要な栄養素をとれているのかを心配しているか」という設問では、「とても心配している」が29%、「時々心配している」が33%と、合わせて62%の家族が要介護者の栄養状態に不安を感じていることがわかった。さらに、要介護者の食欲の減退に悩んだことがあるかという問いに対しては、約半数の46%が「はい」と回答した。
同社では調査の結果から、在宅介護における食事・栄養状態の改善が今後の課題になるとしている。
◎日清オイリオグループ株式会社 ニュースリリース
http://www.nisshin-oillio.com/company/news/archive/2017/20170111_143700.shtml