2015年の1年間で、救急車が出動した件数は605万4,815件(対前年比6万9,894件増、1.2%増)、搬送された人の数は 547万8,370人(同7万2,453人増、1.3%増)で、出動件数、搬送人員数ともに過去最多だったことが、総務省消防庁の調べで明らかになった。
救急車は5.2秒に1回の割合で出動し、国民の23人に1人が搬送された計算になる。
搬送された人のうち、65歳以上の「高齢者」は310万4,368人で、56.7%を占めた。内訳は、「65〜74歳」が898,671人、「75〜84歳」が1,237,255人、「85歳以上」が968,442人だった。なお、「成人」は190万9,578人(34.9%)で、「乳幼児」は25万3,818人(4.6%)だった。
搬送人員数に占める「成人」の割合は年々減少している一方、「高齢者」は年々増加している。
搬送された人を傷病程度別にみると、「軽症」が270万5,974人(49.4%)で最も多く、「中等症」が222万29人(40.5%)、「重症」が46万5,457人(8.5%)となっている。
通報を受けてから救急車が現場に到着するまでの時間は平均8.6分、通報を受けてから病院に収容するまでの時間は平均39.4分で、どちらも延伸傾向にある。
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◎総務省 報道資料
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/12/281220_houdou_2.pdf