国立長寿医療研究センターは、NILS-LSAワンポイントアドバイス「フレイルと心の健康」を公表した。
「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究:NILS-LSA」は、高齢者に多い病気の予防や老化の進行を明らかにすることを目的としている。「老化」や「加齢」に伴う変化はゆっくりと進むため、それらを記録するためには、長期間にわたる研究を行うことが必要である。1997年の設立から現在も調査を継続している。
「フレイル」とは「健康で自立した生活ができる状態」と「介護が必要な状態」の中間を指す。今回の「フレイルと心の健康」では、65歳以上の866人(男性443人、女性423人)のデータを解析。ノンフレイル群、フレイル予備群、フレイル群の3群に分類し、「生活満足度」と「自尊感情」について調査を行った。その結果、「生活満足度」はノンフレイル群、フレイル予備群、フレイル群の順に低くなることがわかった。また、「自尊感情」はノンフレイル群が高い結果となった。
◎国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 「フレイルと心の健康」
http://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/topics/topics_edit28.html