独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、これからの時季に多発するストーブ事故について注意喚起を行った。
NITEが収集した石油・ガス・電気暖房機による事故件数は、2011~2015年度までの5年間に合計975件。このうち火災を伴うものが646件と全体の約7割で、火災やCO中毒により、死亡85件、重傷23件、軽傷118件などの被害が発生している。
とりわけ60 歳代以上の高齢者では死亡・重傷事故件数が大幅に増加しており、死亡事故85件のうち60歳代以上の事故が61件で約7割を占めた。死亡者数は60歳代16 人、70歳代23人、80歳以上28人だった。
NITEによると、主な事故事例として、
○カートリッジタンクのふたを十分に閉めず、こぼれた灯油に引火した
○石油ファンヒーターに誤ってガソリンを給油した
○外出中に電気ストーブの上に干していた衣類が落下し、ヒーター部にかぶさった
などがある。
ストーブが原因の事故件数は11月から増加し、1月に最も多くなっているという。石油ストーブは給油時、電気ストーブはつけっぱなしにとくに注意が必要だ。高齢者や家族、訪問介護スタッフなどに注意を呼びかけたい。
◎NITE ニュースリリース
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs161125.html
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