リンナイ株式会社が実施した調査によると、入浴時のヒートショックの認知度はリスクが高い70代ほど低いことがわかった。
調査は、「入浴習慣と入浴時のヒートショック」に関するもので、10月7日~13日、全国の20~70代の男女960人を対象にインターネットで行った。
それによると、入浴時に42℃以上のお湯に入っている人は約4割おり、70代では43.6%と最も多く、年齢が高いほどお湯の温度が高い傾向にあった。冬場の浴室環境については、「寒い」「やや寒い」と回答した人が69%と圧倒的に多く、エリア別では、寒い地域である北海道で66%だったのに対し、九州地方では75%と多いという結果に。また、脱衣室の暖房設備があるのは北海道地方が3割以上と最も多く、寒い地方のほうが寒さ対策を行い、ヒートショックの危険性が低いことがわかった。
(イメージ)
ヒートショックの認知率は全体では7割だが、リスクの高い70代では59%と一番低い状況だった。また、ヒートショックは、急激な温度差が体に悪影響をもたらすことで、高齢者に多いことなどは知られているが、持病がなく普段は元気な人にも起こること、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことについての認知度は低く、4割が詳細を理解していないこともわかった。
調査結果を受け、同社では、ヒートショック対策として、リビングと脱衣室の温度差は5℃未満にすること、脱衣室・浴室はあらかじめ温めておき20℃以上にし、湯の温度は40℃以下にすることを呼びかけている。