政府は11月29日の閣議で、来年度の予算編成について、財政健全化を着実に進めると同時に、子育てや介護、成長戦略の鍵となる研究開発などについて、必要な予算措置を講じることを決定した。
閣議決定した予算編成の基本方針では、引き続き「経済再生なくして財政健全化なし」を基本とし、GDP(国内総生産)600兆円の経済実現と、2020年度までに基礎的財政収支を黒字化させる財政健全化目標の達成を目指すとした。
そして、一億総活躍社会は「実現段階に入る」として、アベノミクス「新・三本の矢」(「戦後最大の名目GDP600 兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」)の実現に向けた取組みを加速していく構えを示した。
実際の予算編成に向けては、構造改革はもちろん、金融政策に成長指向の財政政策を組み合わせるなどして、一億総活躍社会の実現のための子育てや介護、成長戦略の鍵となる研究開発など重要な政策課題について、必要な予算措置を講じるなど、メリハリの効いた予算編成を目指す。
国の厳しい財政状況を踏まえ、 引き続き歳出全般にわたり「聖域なき徹底した見直し」を推進する方針だ。
◎内閣府 平成29年度予算編成の基本方針
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2016/29_yosanhensei.pdl