製薬企業のMSD、無人航空機を用いた事業を展開するエアロセンス、医薬品卸のアルフレッサの3社は、国家戦略特区である福岡市で10月24日、ドローンを使った災害時医薬品配送の飛行試験を実施した。
3社は、今年4月、ドローンによる医薬品配送事業モデル構築で連携することに合意していた。
飛行試験は、福岡市西区小戸の海岸から同市能古島に向け、約2.3kmの区間で、マルチコプター型ドローンを用いて実施。その結果、長距離飛行、電波送受信、および積載物の状態に問題ないことが確認された。
ドローンを用いたビジネスやサービスは、現在、さまざまな業種・業態で進んでいる。災害時に、孤立地に医薬品を届けることも今後解決すべき社会課題の1つであり、実用化されれば、有力な輸送手段となりうる。
3社は、今後も福岡市の協力を得ながら、さまざまな状況における飛行試験を継続し、2017年中を目処に、垂直離着陸型の固定翼ドローンによる実用化を想定した実証実験の実施を目指す。
◎MSD ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/2016/corporate_1101.xhtml